AGVの“ウェイクアップ”機能

無人搬送車は使用していない状態で置いてあっても電力を消費するため、余分なコストが掛かり効率が下がります。しかしながら、必要な場合にすぐ動ける状態でなければならないため、完全に電源を落とすのは、現実的ではありません。低エネルギー消費と短時間で利用可能という両方を叶えるため、本システムには、休止時間を確実に管理する“ローパワー”のワイヤレス技術が追加的に備え付けられています。AGVが必要になればすぐに低エネルギー技術によって再起動させ、メインコントロールシステムが直ちに使用可能にします。

ハイライト

  • 休止中もロード中も最少の電力消費
  • それぞれの搬送車の可用性と効率性が上昇
  • AGVを効率良く利用、またはその数を削減

Wi-Fiなどのワイヤレスシステムが搭載されているAGVは今でも輸送管理に利用することが出来ますが、最新のAGVはsWave.NET®を備えつけたものにアップグレードすることが出来、エネルギー効率と素早いレスポンスタイムが得られます。

次の作業のためのアッセンブリーポイントにほかの搬送車が置かれているなどして、搬送車が長い期間、休止状態で同じ場所にあるとき、そのメインワイヤレスシステムを一時的に停止することが出来、その間は、低エネルギーのワイヤレス接続だけにするか、ディープ・スリープ・モードにすることが出来ます。この低エネルギーのワイヤレス技術は管理システムへの接続を保持しているため、いつでも必要な場合には反応します。搬送車にウェイクアップをかけると、すぐに反応します。搬送車のレシーバーがミリ秒内にAGVの管理システムを再起動させ、すぐに使用可能となります。

小さな電力で広域をカバーするLPWAN技術である、sWave.NET®を使用することはAGVシステムをディープ・スリープ・モードから起動する用途に限られているわけではありません。それどころか、同じワイヤレスのインフラでsWave.NET®を通じて、モバイルeかんばんやアンドン表示システムなど、ほかの多くのアプリケーションも同時に操作することが可能で、このローパワー技術がコスト削減にも寄与することになります。

AGVの“ウェイクアップ”機能向け製品