製造現場のアッセンブリーポイントやワークステーションへの部品の自動供給、あるいは社内物流アプリケーションのため、eかんばん棚のローラーコンベアにセンサを取り付けます。棚から、部品容器(SLC-Small Load Carrier)が移動したのをセンサが感知し、部品フロー管理システムへ補充リクエストが自動的に出されます。これが引き金となり、マニュアル操作を必要とせずに新しい部品の注文が行われます。供給は実際に必要である時のみ、行われるということです。
スマート棚センサが、各部品容器の位置 -“占有”しているか”フリー”であるか-を検知し、ステータスに変化が応じると直ちにワイヤレスネットワークに情報を送ります。このネットワークは、ステータスとセンサIDを確実に部品フロー管理システムへ伝えます。ここでは、各センサとそれに関連する部品が明確に割り当てられています。そのため新しい部品が必要になると、システムが感知し、補充プロセスが自動的に引き起こされます。
ケーブルのないセンサを利用するため、eかんばん棚全体をいつでも別の場所へ移動することが出来ます。さらに、ワイヤレスシステムなので、棚の中での変更や移動も、手早く簡単に出来ます。回転率の高い部品や納期の長い部品には、縦つなぎに追加センサを当該のローラーコンベアに取り付けることが出来ます。こうすることで、棚の占有をさらに正確に監視することが出来、より確実に部品補充の早期計画が出来ます。
このようなアプリケーションでは、従来、機械的センサ、またはオプティカルセンサを用いてきました。効率性の高いオルタナティブとして、特定の目的を念頭にシュトイテが開発したのが、最新の棚専用センサです。このワイヤレス傾斜センサには、大手メーカーのローラーコンベアシステムに対応する汎用ブラケットが付いており、工具を使わずに市販の棚に取付け、および取外しが出来ます。送信間隔やセンサの傾斜反応角度などは、ソフトウェアで設定可能で、柔軟性の高いセンサとなっています。